借り入れをまとめる「おまとめローン」とは?
総量規制が登場して以降、注目を集めるようになったのがおまとめローンです。
これは通常のローンと違って「返済を目的とした」ローンという変わった特徴があります。
ここでは、そんなおまとめローンについて解説していきます。
おまとめローンとは
そもそもおまとめローンとは借り換えを目的とした目的別ローンの一つです。
借り換えとはすでに借金をしている人が、もっと低い金利の借金を借りて今の借金を返済することで金利を下げたり、月々の返済額を調整することを目的とした返済のためのローンです。
この借り換えは事業融資の世界などでもよく行われますが、おまとめローンはその中でも個人向け融資のローンの商品名として使われます。
総量規制の登場により注目が集まる
このおまとめローンに注目が集まったのは総量規制が登場したためです。
総量規制には年収の三分の一までしか貸し付けができないという条件があるのですが、一部例外の規定も存在します。
その一つが利用者にとって利益がでる借り換えを目的とした融資です。
そのため消費者金融各社がおまとめローンという名称で借り換えを目的としたローンを提供し始めたという流れがあります。
銀行にはおまとめローンはないことが多い
このおまとめローンを取り扱っているのは基本的に消費者金融であり、銀行はほとんど取り扱っていません。
というのも銀行には総量規制がないのであえておまとめローンという形で商品を提供する必要がないためです。
ですからカードローンやキャッシングといった個人向け融資を取り扱っている銀行でもおまとめローンはないということが多いのです。
ただし銀行によってはおまとめローンに注目が集まっているということで商品として提供していることもあります。
借り換えはできる
銀行の場合、おまとめローンがなかったとしても、借り換えができないわけではありません。
カードローンやキャッシングは目的に制限がないので、今借りている融資よりも金利が低いのであれば借り換え目的として使うこともできます。
ただし自主的に総量規制に近い規制を行っていますし、借り換えであっても審査に通らなければできないので確実にできるというわけではありません。
選択肢の一つとして、銀行のカードローンを使うというのも考えておきましょう。